PR Standard ―広報の基礎知識―

全社で動画PRを開始!新たな効果を社内外で 生んだテイクアンドギヴ・ニーズ

2021-02-16 / by 伊東正樹

7R406041

結婚式の裏側にあるストーリーをYouTubeで発信、総再生回数は2,500万回に。投稿動画が映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」のきっかけとなり、パブリシティやブランディングにも寄与した事例についてT&G広報、木本氏に伺いました。

──PRでYouTubeを活用したきっかけを教えてください。

結婚式は非常にプライベートかつ機会も少ないイベントで、その良さや価値は、実際に体験いただかないと伝わりにくいものです。結婚式の本来の価値はソフトの部分にあるので、リアルなパーティの様子やご新郎ご新婦、ご家族やゲストの想い、サービスの裏にあるスタッフの想いを発信したいという理由から開始しました。動画ならサービスの魅力をもっと知っていただけるのではと考えたのです。

 ──開始当初はどのように運用されたのでしょうか?

店舗スタッフが撮影した結婚式の様子を編集、発信していました。試行錯誤の連続でしたが、動画素材をどう集めていいかも分からず四苦八苦していました。現在は、プロの撮影動画をお客様に使用許可をとり編集、公開しています。

 ──社内の方々は積極的に協力いただけたのでしょうか?

最初は、会長の野尻からの提案でした。もともと結婚式が大好きで提供するサービスについて伝えたい社員が多く、ネガティブな声は出ずにむしろ参列者以外の方にも見ていただけるチャンスだと前向きでした。

T&G様 使用画像

 ──公開後の社内外からの反響や変化はありましたか?

お客様に「記念になった」と喜んでいただいたり、担当のウェディングプランナーとのコミュニケーションが増えたり満足度の向上に繋がっています。メディアの方もYouTubeで情報を探しているので、取り上げていただける機会が増えました。特に「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の映画化以降、メディアから多くの問い合わせをいただいてますね。

 ──現在の制作体制について教えてください。

広報チームの中に動画編集やYouTubeチャンネルの運用を担当する専任者が1名います。また、結婚式の動画撮影の企業から、出向のような形で月に数日来ていただいています。

7R405959

 ──今後の運営方針や目標で考えていらっしゃることはありますか?

現在は月に少なくとも4本、多い時で10本程度アップしています。今後はアップする曜日を固定して、視聴者に習慣的に見ていただけるようにしたり、特定のカテゴリーを作ることも検討中です。SNS連動も強化して、チャンネル登録者数も、再生数も増やしていきたいです。

 ──動画PRのメリットや検討中の方へメッセージがあればお願いします。

動画の発信で結婚式を挙げるお客様が急増することはないかもしれませんが、結婚式自体やテイクアンドギヴ・ニーズのブランディングとして活用しています。特に今の若い方たちは動画から情報を取得していて、文章と写真では伝わらないものがあります。動画には色々な可能性がありますので是非、活用されてみてもいいと思います。

 

◆株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
https://www.tgn.co.jp/
住所:東京都品川区東品川2丁目3-12
従業員数:1,815名(連結) 広報体制:5人
事業内容:国内ウェディング事業、ホテル、レストラン、ドレス事業他
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC0RDqk5d2WFqpEqK-EfaDTw
登録数:2.05万人(2021年1月時点)
総再生回数:2,560万回以上

4-④_T&Gロゴ

Tags: 特集, 動画PR

伊東正樹

Written by 伊東正樹

PR戦略局マネージャー。神奈川県出身。早稲田大学にて開発経済学を専攻し、商社、ライター経験を経て、現職にてコンサルティング業務に従事。 「金融、IT・通信、ヘルスケア、不動産、外食、美容・ファッション、自治体・ふるさと納税」など様々な業種のPRに携わり、現在は企業のSDGs・CSR案件やNPOなどソーシャル分野を担当。戦略策定や報道分析、記者発表会等のイベント企画・運営、報道資料作成、SNS・WEB広告の運用・分析、アンケート調査設計など一連の業務に携わる。