プレスリリースを送る方法として、現在ではメール配信が主流ですが、まだまだメディア業界ではFAXの需要も高く、FAXでないと受け付けてくれない媒体も中にはあります。
今回はプレスリリースをFAXで送る際に気を付けるべきポイントをまとめました。媒体にあった適切な配信方法を選び、あなたが届けたい情報を効果的に発信しましょう。
FAX配信が適しているメディアとは?
・テレビ局やテレビ制作会社
テレビ局内にいるディレクターは、会議室やスタジオなど様々な場所を移動しているため、なかなか落ち着いてメールを見る時間がとれないことが多いです。
そのため、手元に資料として残るFAXの方が、移動中や隙間時間などにみられるため重宝されています。
具体的には、AD(アシスタントディレクター)が複合機に溜まったFAXを日々拾い上げ、中でも魅力的な資料を会議でディレクターのいる場に提出しています。
つまり、FAXであればテレビ局スタッフ見てもらえる可能性があがります。
・新聞や大手雑誌社など
新聞や雑誌となどの紙媒体のメディアは、古くからFAXでプレスリリースを受け取る習慣が根付いているため、今でもFAXに慣れ親しんでいます。紙媒体には紙媒体の方が好まれやすいというわけです。
また記者クラブによっては、紙媒体(手紙の投函を希望する媒体もあります)でしかプレスリリースを受け付けていない場合もあり、WEBメディアに比べてFAX需要が高い傾向にあります。
FAXでプレスリリースを送る、そのメリット
・必ず目を通してもらえる
メディア編集部のメールボックスには、日々何百ものプレスリリースが受信されているので、その中で読まれるのはごく一部です。件名だけで読み飛ばされてしまうこともしばしば。みなさんも日ごろからくるメールマガジンなどを開封せずゴミ箱に移動した経験もあるのではないでしょうか?せっかく書いたプレスリリースや資料も、読んでもらわなければ意味がありません。
その点FAXでは必ず「紙媒体」として印刷されるので、検討に進むにしても、捨てられてしまうにしても、誰かしらの目には一度留まるというメリットがあります。
・手元に資料が残る
メールでのプレスリリースはクラウド上の情報のため、印刷をしなければ資料が残りません。FAXであれば、印刷された時点で資料として手元に残るので、それをもとに会議で有益な情報かを判断できるなど、メディア側にとってもメリットが大きいのです。
見てもらいやすいFAXを作成するポイント
・ポイント1:送り先(メディアリスト)の選定を工夫する
様々なメリットがあるFAXですが、当然デメリットもあります。
それは、相手の資源(紙)を消費させてしまうことです。
ご存じの通り、近年ペーパーレス化により、紙を減らそうという動きが多くの企業にあります。そのような企業にとって、FAXはもはや天敵といっても過言ではありません。
また、WEBメディアの中にはそもそもFAXを受け付けていない媒体も多くあり、FAXを送るという行為だけでイメージを下げてしまう恐れがあります。
そのため送付する際は、数より質に気を配り、本当にFAXが効果的なメディアなのか見極めて送付をするようにしましょう。
・ポイント2:事前に印刷して確認する
FAXは基本的にモノクロ印刷しかできません。いくらキレイな写真やグラブで目をひきつけても、印刷すると色合いや画像は潰れてしまうことが少なくありません。
そのためFAXを送る際は、事前にテスト印刷をして、相手どのように見えるか確認をしておきましょう。場合によっては、FAX専用のリリースを作成するのも一つの手です。
・ポイント3:できるだけ1枚に情報をあつめる
FAXのデメリットのひとつとして、用紙がバラバラになってしまった場合に情報が正確に届かないことがあります。ちょうどプレスリリースの途中で受け取り側の用紙が切れることも起こり得ます。そのため、なるべくFAXの情報は1枚に収めるのが基本です。
どうしても複数枚になってしまう場合でも、ページ数をわかりやすく振っておくなど、読み手側に見落としが起きないような配慮が必要です。
FAXを正しく活用して、正確に情報を届けましょう
デジタル化がどんどん進んでいる現在でも、いまだにFAXは多くのメディアに親しまれている情報発信ツールです。時代に逆行していると一蹴するのではなく、FAXの特性を理解した上で正しい方法で活用し、発信情報を届けられるといいですね。