PR Standard ―広報の基礎知識―

リリースを送っても反応がない時は……

2019-07-22 / by 安藤 英祐

 

 

丹念に作ったリリースをメディアリストへ配信したのにマスコミからまったく反応が得られないとき。凹みますよね。※メディアリストについては前回記事をご参照

反応がゼロのときは、何をどう理解して、次にどうすれば良いでしょうか?

 



まず個別交渉できる先には交渉しましょう。マスコミ関係者は忙しいので、いちいちリリースを読んでいないことがほとんど。価値ある情報であれば、感謝されることもあります。

 

それでもダメだった場合は、情報の内容を見直す必要があるでしょう。基本的なことですが、公益性に欠けたリリースになっていませんでしたか? 独りよがりな情報発信はPR活動とは呼べません。それは「広告」のジャンルで採るべきコミュニケーション手法です。PR活動においては公益性を重視することで、結果的により大きな見返りを得るのだという「社交界デビュー」の原則を忘れてはいけません。

 

そして最後に行うべきことは、リリース配信を止めないこと、です。発信してしまったリリースは修正も取り消しもできません。つぎに活かすしかありません。公益性と自社の利益が一致するポイントを見極めてリリースを書けるようになるには、それなりに場数を踏んで、習熟する必要があります。

事実はひとつ、でも表現する方法は多数のバリエーションが存在するはずです。そうした感覚を養うことが、PRの仕事においては最高の財産といえます。

前の記事を読む← / →次の記事を読む

 

 

Tags: PRの基本

安藤 英祐

Written by 安藤 英祐

「PR」「広告」「WEBメディア」3領域でのビジネスキャリア保有。とくにデジタル領域の施策について知見あり。